はじめに
このページを開いてくださってありがとうございます。
「元ゼネコン10年の本音」を運営している [motozene] と申します。
このサイトは、大手ゼネコンで建築施工管理を10年経験した私が、業界の本音や転職・キャリアの実体験を発信する場所です。
求人サイトには載らない、現場を10年見続けた人間にしか書けない情報をお届けしたいと思っています。
このページでは、まず私自身がどういう人間で、なぜこのサイトを始めたのかをお話しします。読み終わるころには、「あぁ、この人ならこういう視点で語れるな」と納得していただけるはずです。
私のキャリア年表
① 大手ゼネコン入社(2013年〜2023年・10年間)
東京の某大学院・建築分野を卒業後、新卒で大手ゼネコン(いわゆる「スーパーゼネコン」と呼ばれる5社のうちの1社)に建築施工管理職として入社しました。
入社の決め手は、過去に自分が訪れていいなと思った建築物を数多く手がけていたこと、そして恥ずかしながらネームバリューでした。
担当した現場の規模感
10年間で担当した主な現場は以下のとおりです。コンクリート(躯体)担当のみで終わりたくなかったので、小規模な現場ですべてを経験することができる地方配属を希望しました。そのため規模はそこまで大きくありませんが、着工から竣工までを十分に経験することができました。(プライバシー保護のため詳細は伏せています):
- 現場タイプ1:複合施設(ホテル含む)
- 現場タイプ2:素材製造工場
- 現場タイプ3:ホテル
- 現場タイプ4:梱包資材製造工場
- 現場タイプ5:半導体製造工場
上記のほか、ゼネコンの稼ぎ頭でもある営繕事務所にも3年ほど所属しました。担当役職は、入社当初の新人施工管理員から、10年目には最終役職:工事長/副課長まで経験しました。
ゼネコン現場での日々
正直に言って、ゼネコンの仕事は楽ではありませんでした。
- 朝礼は朝8時から(担当時は準備のためもっと前から)
- 帰宅は夜20時以降。思い出深いのは朝3時まで鉄筋の検査をし、8時からコンクリートを打設したこと。
- 月の残業時間は100時間を超えることも。
- 転勤が当たり前、単身赴任も経験しましたが、毎週末子供が泣くのはつらかった思い出です。
ただ、その分得られたものも多くありました。
完成した建物が街に残る
これは他の業界では味わえない達成感でした。自分が関わった建物が営業を開始して社会の一部となること。
あとは、現場が終わりに近づいてくると検査が多くなって時間にゆとりが出るので、異動までの時間はすべての苦労を帳消しにしてくれる感覚があります。
印象に残っている現場エピソード
エピソード1:深夜の繁華街に鉄筋を捌く音を奏でたこと
先述しましたが、入社2年目で初めて担当した複合施設の鉄筋工事。鉄筋業者は常に人不足、工程もダラダラ延ばしかねない状況でコンクリート打設日は押さえている状況。コンクリート打設は、ミキサー車やポンプ車はもちろん、打設する土工や左官工、大工、設備業者など多くの人数が関係します。遅らせるわけにはいかないと発破をかけ、深夜3時まで配筋をしてもらいました。当然検査はそのあと。あのとき深夜の繁華街でデッキプレートの上に鉄筋を間配って「ガシャン!ガシャン!」とシンバルのように奏でた音は美しく、いい思い出です。
エピソード2:鉄骨の上からみる眺望
昔の東京タワー建設中、鉄骨の上を鳶さんが命綱無しで動いている映像をみたかたもいらっしゃると思いますが、私は60mの鉄骨の上を歩いたことがあります。とはいっても、フルハーネスもありますし、水平ですので安全性は劇的に違いますが、本締めの写真を撮りに行く必要がありました。道中に見た眺望は美しくてつい見入ってしまいました。
エピソード3:新品のベッドで寝たこと
ホテルが営業開始前におこなったプレオープン(試泊)。自分が関わった温泉設備や新品のベッドを真っ先に利用できたことは感慨深かったです。まあ、工事中にもこっそり寝転がってましたけどねw
② 1級建築施工管理技士の取得(2016年)
入社3年目、1級建築施工管理技士(建築) を取得しました。
勉強方法
仕事と並行しての勉強は計画的に実施する必要があります。当時は例年同じような問題だったので、私の場合は:
- 平日: 帰宅後に1〜2時間
- 休日: 3〜5時間
- 使用教材: 過去問
それでも一発合格できた要因は、現場で実務を経験していたことだと思います。テキストで「監理技術者」「専任技術者」と読んでもピンとこない内容も、現場でその役割の人の動きを見ていれば自然と理解できました。
💡 これから受験する方へのアドバイス
1級は2級と比べて「現場経験の有無」が大きく合否を分けます。実務で扱った工法・仕様を中心に勉強すると、記憶定着が圧倒的に違います。採点する試験官は同業者の方のはずですから嘘はばれます。工事の金額や工期もきっちり整理したほうがよいと思います。
取得後の社内変化
資格を取ってからは:
- 手当の変化:受験料+登録料、祝い金は2万円くらいだった記憶です
- 任される業務範囲の拡大:複数現場をもつ所長と二人で現場を担うことができます(監理技術者は所長の場合もありますし、任せられる場合もあります)
- 社内での扱いの変化:これは取って当たり前という空気感です
「1級保有者」と「未保有者」では、社内での扱いも会社からの期待値も明らかに違いました。これは前回の記事「1級建築施工管理技士の市場価値」でも詳しく書いています。
③ 退職の決断(2023年)
10年勤めたゼネコンを退職したのは、2023年のことでした。
きっかけは「単身赴任」
退職を決めた一番大きな理由は、単身赴任でした。(当時、妻と6歳と2歳の子どもがいて、現場の都合で同一県内の遠方に単身赴任)
1週間で1度しか家族に会えない生活が続く中、ある日ふと「自分が建てた建物は世の中に残るけど、その間に家族と過ごせるはずだった時間は二度と戻ってこない」と気づいた瞬間がありました。
当時、働き方改革で大手ゼネコンの労働環境はかなり改善されてきていました。「我慢すれば、いずれもっと楽な部署に行ける」とも分かっていました。
それでも、「何のために働くのか」を一度立ち止まって考え直したかったのが本音です。
退職時の引継ぎ
業界マナーとして、担当現場の竣工を見届けてから動くのが鉄則です。私の場合は工期が長かったので途中で辞めましたが、人事担当には早めに伝え、引継ぎ担当と1ヶ月の引継ぎ期間を経て、工事のキリの良いタイミングで退職しました。
ゼネコン業界は狭いので、最後の引き際は本当に大事です。
④ 地方公務員(2023年〜2024年・2年間)
退職後、社会人経験者採用枠で人口10万人規模の市役所の技術職として採用されました。
担当業務
公務員時代の主な業務は、公共工事の発注・設計監理/都市計画でした。
民間ゼネコン時代との違い:
| 項目 | ゼネコン時代 | 公務員時代 |
|---|---|---|
| 勤務時間 | 朝早朝〜終電 | 定時退社が当たり前 |
| 年収 | 700~1000万 | 約半分以下 |
| 業務範囲 | 現場、内勤 | 行政事務も含めて多岐 |
| 評価軸 | 工程・品質・利益 | 公平性・前例 |
| やりがい | 達成感の波が大きい | 公共施設を発注できる |
公務員時代に得たもの
正直、年収は半分以下になりましたが、得られたものは大きかったです:
- 家族との時間: 平日も子どもの寝顔以外を見られるようになった
- 健康: 朝がゆっくりなので、比較的歩くようになった。
- 発注者側の視点: 民間時代には見えなかった「公共工事の発注者/監理の論理」が理解できた
- 異業種の視点: 役所内には建築以外の専門職が多数、視野が広がった
公務員時代に感じた限界
ただ、2年勤めて見えてきた限界もありました:
- 組織の意思決定スピードの遅さ、組織に委ねる異動ガチャ
- 徐々に自分で決断しなくなる「役所のやり方」に染まりすぎる前に動かないとという焦り
- 自分の時間が他人のために失われていく怖さ
民間に戻るか、独立するか、別の道を探すか――この時期からずっと考えていました。
⑤ eBay物販に挑戦(2024年〜現在・3年目に突入)
2024年、自分の事業を作る練習として eBay物販 を始めました。
なぜeBay物販を選んだか
選択肢は色々ありました(仮想通貨、株式投資、不動産、ブログ等)が、最終的にeBay物販を選んだ理由は:
- 英語に抵抗がなかった(TOEICは最高550点。正直英語力は高くないですが、DeepL翻訳と中学英文法で十分やれているのが現状です)
- 日本の良いものを世界に届けるという大義があった
- 時間と場所の自由が利く(家族の時間を確保できる)
- 始めるコストが低い(最初は自宅にあるものから売れた)
現在のeBayストア
現在運営している eBayストアでは、以下を中心に出品しています:
| カテゴリ | 出品数 | 主力ブランド |
|---|---|---|
| 腕時計および関連商品 | 約650点 | Seikoなど |
| その他 | 約50点 | フィルムカメラなど日本特有のモノ |
合計約700点を出品中で、海外(主に米国・欧州)のコレクターや時計愛好家のお客様に販売しています。
eBay物販で学んだこと
3年続けて、まだまだ稼ぎは少ないですが、メンタル的にも経済的にも、組織を離れて自走できる自信がつきました。
特に大きな学びは:
自分の判断で動かせる仕事の面白さ
会社の決裁を待つ必要がない。自分が「これは売れる」と思った商品を即仕入れて販売できる。失敗もすべて自分の責任。
最初は怖かったですが、慣れてくると「すべての判断を自分が下せる」自由は、組織勤めにはない快感でした。
⑥ ブログ運営をスタート(2026年5月〜現在)
物販を続けながら、今度は経験を「言葉」で発信することに挑戦したいと思い、このブログを立ち上げました。
理由は次の章でじっくりお話しします。
保有資格・スキル
- 1級建築施工管理技士(建築)
- 一級造園施工管理技士
- コンクリート技士
- カラーコーディネーター
- フォークリフト、高所作業車、大型特殊
このサイトを立ち上げた理由
① 求人サイトには載らない「本音」を伝えたい
ネットには「1級施工管理技士 転職」と検索すれば、求人サイトや転職エージェントの広告ページが山のように出てきます。でも、ほとんどが当事者ではない人が書いた、横並びの内容ばかりです。
- 「年収アップ可能!」とは書いてあるけど、なぜどう上がるかの説明はない
- 「未経験OK」と煽るけど、実際にどんな現場で何を求められるかは書いていない
- 「ホワイト企業を紹介」と言うけど、現場のリアルな労働環境は分からない
私自身、退職を考えていたときに情報の少なさで本当に困りました。だからこそ、現場を10年見てきた人間として、判断材料になる本音を発信したいと思っています。
② 同じ業界で悩む人の判断材料を提供したい
このサイトの想定読者は:
- 1級施工管理技士保有者で、転職を考えている方
- ゼネコンを辞めるかどうか悩んでいる方
- 業界外への転身に興味がある方
- 公務員転職や独立を視野に入れている方
「ゼネコンを辞めるべきか」「転職先で年収が下がっても大丈夫か」「家族との時間と仕事の両立は可能か」――こうした問いに、実体験ベースで答えられる発信者は意外と少ないのが現状です。
私自身が「ゼネコン → 公務員 → 物販 → ブログ」と複数のキャリアを歩んできた経験から、多角的な視点をお届けします。
③ 私自身が情報不足で困った経験から
退職を決断した時、転職を考えた時、副業を始めた時、すべての段階で「リアルな声」を求めて検索しました。
しかし、ネットには「○○エージェントおすすめ!」というアフィリエイト記事は山ほどあるけれど、実際にどう判断したか、何を選んだか、結果どうだったかを語っている記事はほとんどありませんでした。
このサイトでは、自分の判断プロセスを含めて、再現性のある情報をお届けしたいと考えています。
運営方針
アフィリエイトリンクについて
このサイトの一部記事にはアフィリエイトリンクを含みます(記事冒頭に明示しています)。
ただし、以下のルールを自分に課しています:
- 自分が利用した/業界で信頼性が確認できるサービスのみを紹介
- 嘘の体験談は書かない
- デメリットや注意点も必ず併記する
- 「とりあえずおすすめ」式の煽り記事は書かない
このサイトの運営費(サーバー代、ドメイン代等)はアフィリエイト収益で賄っています。皆さんのクリック・登録が、このサイトを継続する力になります。
更新頻度
月2〜4本程度を目安に更新予定です。
「数より質」を重視するため、毎週決まったペースで出すよりも、書きたいテーマを納得いくまで書き込むスタイルでいきます。
連絡先
ご意見・ご質問・取材依頼などは お問い合わせフォーム からお寄せください。
SNS
- X(旧Twitter): https://x.com/tokinomi_japan
- note : tokinomi|note
おわりに
10年のゼネコン現場経験。
2年の地方公務員経験。
3年のeBay物販経験(現在も継続中)。
すべての経験が、誰かの何かの役に立つと信じて、このサイトを続けていきます。
もしあなたが、いま転職やキャリアで悩んでいるなら、私の記事が判断材料の一つになれば嬉しいです。
これからどうぞよろしくお願いします。
📝 元ゼネコン10年のおすすめ記事
📖 転職を考えている方は、まずはこの記事から:
▶ 1級施工管理技士の転職完全ガイド|転職先6選
▶ ゼネコンを辞めたいあなたへ|判断軸と辞めた後の現実
▶ 建設業界転職エージェント厳選5選 ← メインおすすめ
→ 特に「転職エージェント厳選5選」は、元10年マンの経験全てを注ぎ込んだ記事です。

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